結局のところ・・・銀行員の悩み

私は銀行が嫌いなのかもしれない。
いや、嫌いじゃなくて合わないというか。
甘いと言われれば、その通りです、というしかないし、
そもそも半年ちょっと働いたくらいで何が分かる、
と言われてもしょうがないと思う。

今日『若手行員が見た銀行内部事情』という本を読んだ。
前からメルマガで読んでいたんだけど
改めて本になったので読んでみた。
そして、どこの銀行も同じようなものなんかなと思った。
特に大きな銀行はそうなのかもしれない。
もちろん支店によって異なるし
同じ支店でも支店長によって全く雰囲気は異なる。
でも、しょせん銀行員は銀行員。
多少個人個人の性格は違えども
銀行に長く居ればいるほど
結局そこの文化に染まっていくわけで
雰囲気は変わっても中で起こることまで変わることはない。

私は銀行関係者のある人から
あなたはミスマッチだとはっきり言われた。
そして、それは私自身がイヤというほど実感している。
気が強くて、言いたいことは何でも言って、
納得するまで議論するのが私のやり方。
だけど、ここではそれは許されない。
そもそも誰もそんな事しようなんて思ってもいない。
上が言ったことはたとえおかしくても正しいんだから。
つまり議論なんてする必要はないわけだ。

それならば、いいや、と思って前に進めればいい。
言われたことを忠実にやっていけば
大きなミスをしなければ
上司に嫌われなければ
確実に出世できるんだから。
お給料だってかなり貰えるようになる。

そう、ただこのやり方に慣れればいいだけどのこと。
そうすれば将来破綻しない限りまず安心。
人並みかそれ以上には豊かな生活が待っている。
実際私の上司の多くが30代にして
結構なブランド品を持っているんだから。
今のまま着実に毎日を過ごすのが一番無難だ。

でも果たしてその無難な生活でいいのだろうか？
これからしばらく融資やって、営業もやって
2〜3年で転勤を繰り返し
その間ずっと同じような仕事をし
うまくいけば本部で働いて…
ラッキーならば海外留学なんてしちゃって。
また戻って働いて。
ある程度の歳になった時には出向して
そして定年まで働いて。

でも、そのあとに一体何が残るんだろう。
定年までの人生がなんとなく見えてるよ。
それでいいの、私？
私が学生時代からやりたかった夢は？
あれもやりたかったし、これもやりたかったし。
やろうと思えば今からでも遅くないよ。
そりゃ銀行にいたって頑張って努力すれば叶うかもしれない。
でも朝5時過ぎに起きて11時とかに帰ってきて
一体いつどこで努力できるんだろう。
先輩の多くは家に帰ってまで仕事してるし。
今だって通信教育と課題に追われる生活で。
いくら男女平等と叫ぼうと
体の構造は生まれた時から異なるわけで
体力に自信はあっても男の人には負けるよね…
悔しいけど。

なんて最近ずっと考えていて。
結局私の転職活動って
前向きなものではなくて、
もしかしたらここから逃げるために
こんなに必死になっているのかもしれない。
この先どんな人生送るのか分からないけど。
確実に、去年の私に比べたら
今の私には夢がなくなった気がする。
淡々とした毎日。
不満ばかりが積もっていく。

自分がどうしたいのかもよくわからない。
ただ一つ言えることは
今の自分に満足していないという事実。

変わらなきゃ。
変えなきゃ。

頑張ろう。