日本語能力試験

あと二週間で日本語能力試験。

彼が受けるので、最後の猛勉強のお手伝い。

基本的に教えるのが好きだから苦にならない。

でも、“は、が、に、と”とかの区別の説明は難しい。

彼が習っている3人の先生のうち二人は

一切英語を使わないで授業をする。

彼は、今でこそついていけるけれども

でもやっぱり英語で確認したくなる事もあるようで

そういう時に私が臨時のかてきょう状態になる。

そもそも彼と友達だった頃から日本語を時々教えていた。

その頃から比べたら

本当に信じられないくらい彼の日本語は上達した。

スロースターターだけれども

自分なりのペースがつかめて基礎が出来てくると

どんどん身に付けられる才能に長けている気がする。

大学も大学院でも、英語や英文学を専攻していただけあって

はじめから語学の才能はあるのかもしれないけど

私がすごいと思うのは

誰に強制されて始めたわけでもないし

必要に迫られているわけでもないし

日本語を使えなくても日常生活で困る事もないのに

真剣に試験勉強に取り組めること。

更に楽しんで勉強していること。

私には無理。

10月くらいに彼に言った事がある。

私の大学受験時代はどうしても受かりたくて

でも私のレベルは志望校の偏差値の高さに比べたら

とんでもないくらい良くなくて

中学受験の時も、みんなの3倍は努力して志望校に入った。

だからみんなが必死に勉強する大学受験の時は

センターの3ヶ月前からは一日12時間近く勉強してた。

と言うと、もう学生でない彼にとって

一日12時間の勉強時間は仕事をしている限り無理だけど

すみれですらそんなに勉強したなら

（彼は私が出来る女だといまだに勘違いしている…）

僕は人の5倍は勉強しなくちゃだよ。

と言って、実際時間がある限りずっと勉強している。

ちょっとのんきだった彼にカマかけたつもりが

ここまで真剣になるとは思わなかった。

でも結果として普段の日本語も上達したのだからよい。

試験も私が見る限り体調壊さなければ大丈夫。

とにかく全力出し切れる状態で試験を受けて欲しいな。

オーストラリアに居るときや

大学時代の留学生や、彼を見ていて思うのは

アジア人は比較的詰込型の勉強をする人が多い。

短期集中で、テスト前は寝ません、みたいな。

それに比べて欧米の留学生や、

オーストラリア時代の友達や、彼は

常にコツコツ勉強している人が多い気がする。

オーストラリアの高校で、

英語の教科書でテストも英語、辞書使用不可にも関わらず

二週間前まで何も手をつけないで

結局試験の週は毎日ほぼ徹夜で勉強した私。

典型的な一夜漬けタイプの人間なのだなと

改めて感じた今日このごろ。

それでもどうにかこなしているのだから良しとしよう。