道行の話

2005年1月8日 趣味
再来週に予定されている会食に出席する時に、訪問着を着る事にしたため

今年初めの着付け教室は、急遽その練習にして頂いた。

祖母のお気に入りだった淡いピンクの訪問着を仕立て直してもらった物に

先日、両親に買ってもらった帯か、祖母の愛用していた帯に

母が現在の私よりも若かった頃に祖母に仕立ててもらったという道行。

ほとんど着物を着る事のない母のお着物は、全てしつけがついている。
(といっても、私が1歳になるくらいまで着付けを習っていたらしい)

初めてしつけを取って外へ出かけるお着物に袖を通すのは

シャキっとして気持ちよい。

ちなみに私が持っている着物は曾祖母、祖母、母親から受け継いだ物ばかり。

とはいえ、自分サイズに仕立て直してもらってあるため

全てにしつけがついています。

それだけずっと受け継がれてきたものだから

新しい物よりも想い入れが強いです。

たとえば、亡くなった祖母が若かりし頃のアルバムをフト開いたら

写真の祖母が着ているのと同じお着物を、私が今着ていることに気が付いた時

時の流れと共に変わっていく事も時代と共に色褪せるものもあれば、

身近にも、変わらずにずっと受け継がれていくものがある事に

途方が暮れたような気持ちになる。

3代続く私たち袖を通した者のいろいろな日常の歴史を

お着物だけが知っているのかもしれない・・・なんて。

   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆

それにしても、お着物についてあまりまだよく分からない私は

適当に色合いで考えて道行を選んだのだけれども

呉服屋さんに行って、その価値をイヤという程知ってしまい、

そんな贅沢をさせてくれる両親に、感謝したくなってしまった。

何も考えずにただデザインや色合いだけで選んでいたコートは

かなり高価な素材のものだったらしく

何軒か廻った呉服屋さんの方々や着物好きな方に声を掛けられ

「大事にしなさいよ」だとか

「ご両親に感謝しなさいよ」と言われる。

また、お着物も言われてみれば贅沢だと気が付くけれども

ただただ色味が気に入って選んだものだったけれども

まだ着物初心者の私にはかなり贅沢なものだったと知り

無知って怖いなあ。。。と改めて思う。

もっともっと勉強しなくては・・・
 
   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆

本日学んだ事は、無知ってすごいなっていう事。

母親は、その高価と言われるコートの端切れを

ザクザクと普通に切っていたとの事…………もったいない。

家に帰ると、写真大好きな父親が

久しぶりに人間の被写体が出来たといっぱい記念写真をとってくれました。

たまには犬だけでなく、娘をとりたくなるようです。

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